屋上のキスと休日の呼び出し レビュー|鬼塚さんはとてもコワい。|まりもふえくすてんしょん
この作品は、クンニ、学園もの、ギャルなどのシチュエーションが好きな方におすすめのレビューです。
📝 作品の基本情報と概要
発売日: 2026年10月25日
公式作品名
『鬼塚さんはとてもコワい。』
ユーザーレビュー平均: ★5 (4件の評価)
この作品は、クンニ、学園もの、ギャルなどのシチュエーションが好きな方におすすめのレビューです。
発売日: 2026年10月25日
『鬼塚さんはとてもコワい。』
ユーザーレビュー平均: ★5 (4件の評価)
アラフォー、またしても「屋上」で青春をこじらせる
どうも、最近「屋上」って言葉を聞くだけで胃がキリキリするお年頃になりました。今回紹介するのは、入学早々3年生の鬼塚華(おにづかはな)さんという、まさに「鬼」の名を冠した先輩から毎日屋上で無理やりキスされる……という、羨ましいのか羨ましくないのか分からない修羅場から始まるお話です。本文モノクロ63ページに表紙カラー、ボリュームもそこそこあって読み応えありましたよ。
逃げ場のない日常と、幼馴染という名の救世主(?)
主人公の「僕」は、入学早々華先輩の「おもちゃ」にされてしまいます。毎日屋上に呼び出され、理不尽に唇を奪われる日々。正直、アラフォーのオッサンからすると「毎日キスされて何が不満だ」ってツッコミを入れたくなるんですが、当の本人にとっては恐怖でしかないわけです。そこに颯爽と現れるのが幼馴染の結奈(ゆいな)ちゃん。彼女の助けもあり、「これで解放される!」と思った矢先、華先輩から「休日の呼び出し」がかかる……という、まさに「油断したら負け」な展開で幕を開けます。
鬼塚華という「圧」がすごい
なんといっても華先輩の存在感が凄まじい。単なるイジメっ子ではなく、どこか歪んだ愛情表現というか、支配欲なのか、はたまた不器量な好意なのか、読み手を惑わせる「闇」を抱えています。絵のタッチも相まって、彼女が近づいてくるコマの迫力ったらもう。こっちまで息が詰まるような、そんな生々しさがありますね。評価の「生々しさ」を8にしたのは、この「逃げられない距離感」の描写がうまいからです。
結奈ちゃん、お前もか……という切なさ
幼馴染の結奈ちゃん、最初は「正統派ヒロイン」として「僕」を救おうと動くんですが、このジャンルの定石として、彼女もまた一筋縄ではいきません。華先輩との対比で見せる彼女の表情の変化、そして「僕」を巡る二人の女性の思惑が交錯する心理戦が、この作品の肝だと思います。「心理描写」を8としたのは、セリフ以上に「目」や「指先」で語らせるカットが多く、読んでいて「あ、こいつヤバいな」とか「こいつ、本当はこう思ってるな」が伝わってくるからです。
アラフォー視点での「刺さり」どころ
正直、若い頃なら「羨ましい! ハーレムじゃん!」で済ませられた話なんですけどね、この歳になると「君たち、ちゃんと話し合えよ」「同意のないキスは犯罪だよ」「休日呼び出しとかストーカー案件じゃん」と、法務部視点で冷ややかな目で見てしまう自分がいます(笑)。でも、そこをあえて「青春の狂気」として昇華させているのが本作の強さ。特に中盤から終盤にかけての、休日の呼び出し以降の展開は、読者の予想を裏切る方向へ転がっていきます。「中毒性」を9にしたのは、「次、どうなるんだ?」とページをめくる手が止まらなかった証拠です。僕みたいなオッサンでも一気読みさせる破壊力があります。
絵のクオリティ、侮れません
モノクロ63ページでこの密度は立派です。キャラの肉感、髪の毛の流れ、汗や吐息の表現……「絵」を9にしたのは、単に上手いだけじゃなく、「エロティシズム」と「暴力性」のバランスが絶妙だから。華先輩の舌使いの描写とか、結奈ちゃんの怯えた瞳とか、紙面から匂いがしてきそうなレベルでリアルです。表紙のカラーイラストも含めて、買って損はないクオリティだと思います。
歪んだ三角関係、その結末は?
「イジメ」「強制キス」「幼馴染」「休日の呼び出し」……キーワードだけ並べるとかなり重めのダーク系に見えますが、読後感は意外とスッキリしています(どっちつかずの終わり方じゃないのが好印象)。アラフォーの僕でも「青春って残酷で美しいな」と思わせてくれる、そんな一作でした。華先輩みたいな先輩、現実にいたら即警察案件ですが、漫画の中だからこそ楽しめる「狂気の恋」。気になったらぜひ手に取ってみてください。僕みたいに屋上へのトラウマが蘇るかもしれませんが(笑)。